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花のコーナー 2022年03月

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花のコーナー

御園 和穂##

2022年03月 エアープランツと~

  
 2月は寒い日が続きました。雪がちらつくような日もあり、外へ出かけるのも億劫になってしまいました。
 今年の冬も、寒さとコロナ禍のもと遠出や旅行を自粛している中、長いお家時間を過ごされた方も多かったのではありませんか。
 私も少しだけ籠っていましたが、そのような状況下でインターネットを使い気分だけ旅行気分を味わいました。以前訪れた場所を地図からストリートビューで!遠い記憶の中ですが、一気に気分が上がり時間を忘れてしまうほどに~私も教えて頂いたのですが(笑)。結構楽しめます!
 自由に行き来が出来る日もあと少しだと思っています。ちょっと慣れっこになってしまっているところもありますが、今しばらく辛抱して乗り切りましょうね。

 今回は、我が家で花を付け始めた「エアープランツ」を紹介します。

チランジア・ストリクタ

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学名:Tillandsia stricta
パイナップル科チランジア属
別名:ティランジア

 「エアープランツ」とは~土を使わずに育てられる観葉植物チランジア類のことです。

2022 2022

 チランジア類は南米の熱帯、亜熱帯から高山まで幅広い地域に自生し、樹木の表皮や岩に着生して生息しています。一般的に板やコルクに着いた状態、もしくは単体で目にされているのではと思います。
 空気中の水分を葉から取り込むため、土がなくても育ちます。
 チランジア・ストリクタは、南アメリカ原産地の多年草で、様々な品種の中でも特に育てやすいタイプです。

2022

 花は紡錘型(ぼうすいがた)といって、円柱状で中心が太く(写真のピンク色の部分)、茎元は細くなっています。花は先端の膨らんだ部分に紫色の小さい花をいくつも咲かせます。
 根は張らなくても、葉から水分を吸収するだけで生育出来ます。なんともたくましい植物ですね。
(根が無いわけではありません。)



【育て方】

《生育環境》
生育適温は20℃~30℃。10℃を下回ると株元から枯れこんできます。冬場は室内で生育させます。
元々が着生植物なので、鉢植え、露地栽培では育てられません。空のプランターや鉢を使って育ててください。また、植物同士が重ならないように風通しをよくしておきます。

《置き場や日当たり》
置き場は、冬場は室内。その他の季節は屋内でも屋外でも育てられます。耐暑性は強い方ですが、真夏の直射日光では葉が焼けてしまいます。春から秋まで屋外で育てる場合は、風通しの良い明るい日陰で育てましょう。
室内で育てる場合は、優しく日が差し込む場所で育てるのがおすすめです。
全くの日陰は葉色が悪くなります。要注意です!

《その他の注意》
冬場、室内で生育させますが、室内は暖房(エアコンなど)で乾燥します。空中の水分も少ないので、2~3日に1回霧吹きしてあげましょう。夕方以降に灌水すると効果的です。
特別に張りが無くなっている場合は、バケツに室温と同じくらいの水を用意し、その中に浮かべます。4~6時間ほどで元気になります。
肥料は特別必要はありません。与えるなら液肥を霧吹きで与えます。濃い肥料は葉を傷めるの注意してくださいね。

《飾り方》
どこに飾りたいかによって異なりますが、ガラス瓶の上に置いたり、コルクや水苔に着生させて、網やヘゴにぶら下げてもいいですね。
テグスで縛ってモビール風な飾り方も素敵ですね。


チランジア・キセログラフィカ

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学名:Tillandsia xerographica
パイナップル科チランジア属 多年草
原産地:南米
大きさ:最大で直径60cm 
高さ30cm程度

 チランジアの王様と呼ばれています。比較的ポピュラーなタイプで、白い幅広の葉と葉先のウェーブが特徴です。花も咲きます。大きく生長すると中央部分ら茎を伸ばし、先端に見事な紫の花を付けます。


チランジア・ウスネオイデス

2022

学名:Tillandsia usnoeoides
パイナップル科ハナアナナス属 多年草
原産地:中米


 ポピュラーなタイプです。
 冬場は室内で育てますが、それ以外の季節は戸外の風通しの良い場所で育てます。
 室内でも壁に引っ付けてしまうと、壁側の葉が蒸れて黒ずんでしまい、ポロポロと落ちてしまいます。

 出来るだけ空間に飾れるように工夫をしてみてください。戸外であればベランダや庭木の枝に吊るしても大丈夫です。
 「エアープランツは空中の水分で育つから手間いらず」と思われがちですが、ウスネオイデスは水を欲します。良い季節の戸外ならシャワーで水をかけてもすぐに乾くなら大丈夫ですよ。

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 植物自体がある程度の大きさに育たないと開花しません。また、花弁3枚のシンプルな花で目立たず殆どの方が気付かないかも知れません。
 開花すると花の香りがしますので、わかるかも!
 ウスネオイデスには細葉と太葉があります。
 育てやすいのは太葉の方です。太葉タイプは戸外ならより白く美しく生育します。オススメです!


チランジア・ベルゲリ

2022

学名:Tillandsia bergeria
パイナップル科チランジア属 多年草
原産地:中南米(アルゼンチン) 



 「初めて育てたい方」に一番のオススメです。
 耐寒性がとても強く、都心部であれば一年中戸外で生育可能です。
 開花しなくても子株を出すためクランプ(群生)化し楽しめます。
 茎がよじれたように伸びて先端に薄紫色の花を付けます。風通しの良い、明るい半日陰で育てましょう。子株が増えてくると株が蒸れるので株分けします。特別に手間のいらないタイプです。


画像の説明

 今回は育てやすいエアープランツをいくつか紹介しました。土がなくて育ち、飾り方の工夫次第でとてもおしゃれな空間の演出が出来ます。
 多少の手間はかかりますが、性質を知っていれば枯らすことなく楽しむことができます。生育はとても遅いのでゆっくり育ててください。

 先日、散策途中に園芸店を覗いてみました。さすがに3月になると園芸店は花盛りでした。

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 たくさんのマーガレットが並んでいて、ピンク色が目を引きました。
 マーガレットはカナリア諸島が原産地で、日本には明治時代末期に伝わり、大正時代から幅広く栽培されるようになりました。


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 開花は3月~6月。基本は白色の一重咲きです。宿根草なので暖地なら冬越し出来ます。
 何年も生育させると大株になり、茎が木質化して低木のような姿になります。


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 ただし、春先に低温にあうと枯れてしまう事もあります。
 挿し芽で増やします。突然枯れることもあるので、好みの種類があれば予備苗を作っておくと良いですね。

 株全体の花が咲き終わったら、軽く切り戻しをしておくと再度開花します。長く楽しめますね~。
 この時期は様々な種類や色のものが揃っています。お好みのマーガレットがあれば!今がチャンスかも~ 


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 秋植え球根類も芽が出始めました。
 ラナンキュラスは開花花が所狭しと並んでいました。もったりした花ですが、ハッキリした花色が周囲を明るくしてくれます。
 花色もピンク、赤、黄、オレンジ、白、複色と豊富です。
次から次に開花しますので、購入される場合は蕾がたくさん付いている花鉢がオススメです。 




 

     
 マーガレットに似ている「サイネリア」です。
 サイネリアは寒さに弱いので戸外での生育は厳しいです。花色は豊富なので好きな花色を選んで室内で楽しんでみては如何ですか~。
 管理上の注意は水を切らさないこと。忘れてしまうと葉が萎れてきます。その際はタップリと水を与えて、日の当たる暖かい場所で様子を見ましょう。
 ※水のやりすぎや受け皿の溜め水は要注意です。

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 一般的にはマトリカリアと呼ばれています。
 タナセツム属の「ナツシロギク」で、キク科の多年草です。高温多湿が苦手で夏越しが出来れば毎年4月くらいから開花します。
 マトリカリア属と言えば、ジャーマン・カモミール(Matricaria recutita)が知られています。ナツシロギクも以前はマトリカリア属に分類されていた名残でマトリカリアと今でも呼ばれています。


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 フランネルフラワーとハーデンベルギアもありました。
 フランネルフラワーは白く花弁に見える部分は葉が変化したものなので長く楽しめます。花弁は触ると毛繊維のフランネルと同じような風合いです。
 

 ハーデンベルギアは白色花と紫色花があり仕立物で見かけます。実際は大きく伸びるつる性植物です。フェンスなどに絡ませるととても素敵です。大きくなりすぎた場合は花後と初秋に切り詰めれば大丈夫です。

 この時期の園芸店は「花盛り」です。春からの花壇の参考にしてみてください。

 3月、やっと春らしくなってきましたが本番はもう少し先のようですね。
 寒い冬とコロナ禍で、お部屋時間が長かった方も多かったと思いますが、そろりと戸外へ出てみませんか。思いがけない場所で「小さい春」に遭遇出来るかもしれませんよ!
 

(2022/03/01掲載) 

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