鮎の友釣りと大自然

 先日の休日に、久しぶりに鮎の友釣りに行ってきました。

 30年来の釣り友達と一緒に、水質も景色も最高の錦川上流(山口県)に、朝4時起きし、心はずませながら出発しました。
 幸い曇り空で、7時、川に到着するなり、橋の上から水量を見て今日の釣果を予測しました。はやる思いを押しとどめ、"おとり"と"遊漁券"を買い求め、昔、よく釣れた上流の瀬に向かいました。早速、鮎タイツとベストを着用し川へ降り9.5mの竿に準備していた仕掛けをつなぎました。すべての準備ができ、この素晴らしい自然のなかで釣りができることに感謝の想いを込め、山の神様、川の神様にお祈りしました。

 "おとり鮎"に鼻かんを通しポイントに泳がせると、目印の動きに集中する間もなく、川上に走ったので「きたぞ!」と糸をはる。最初の一匹目なので丁寧に取り込みました。型の良い天然遡上の鮎でした。水質が良いと、香りもいいし、背びれ、尻びれは養殖とは比べ物にならないほど大きくきれいな形をしていました。
 
 最近、その川で生まれた卵を孵化させ、稚魚の段階で放流する方法があり、漁業にも地域在来種をできるだけ、大事にする考えが広まっているようです。
 私は、今年還暦を迎え、子供のころから川や海、山という大自然の中で遊びを覚えてきました。机に座って学んだ記憶はあまりありませんが、自然や人の命の大切さは遊びの中で学んだようなものです。

 これからも、人と自然を大切にしながら、楽しい人生を送りたいと思っています。


記:大神 光明
 <内山緑地建設(株)>
(12/10/01掲載)
 
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