|  シクラメンは花の少ない真冬に出回る代表的な鉢物です。
 晩秋から一年で一番寒いこの時期を華やかに彩ってくれます。
 シクラメンはプリムラなどと同じサクラソウ科の多年草(球根性)です。
 地中海沿岸から中近東さらに黒海沿岸からコーカサス地方、アフリカ大陸まで広く分布しています。
 大輪種のゴージャスな大鉢タイプや小輪種のかわいいタイプなど様々で
色は白・ピンク・赤・紫等など。
 姿は素敵ですが、原産地では球根のような茎を豚が好んで食べることから「ブタノマンジュウ」など別名も持っています。
 
 シクラメンは花が終わってしまうと、捨ててしまわれる方も多いようですが、管理の方法さえわかれば毎年立派に咲き続けていきます。
 現在は最盛期で沢山花が付いているはずです。(5寸鉢程度〜底面給水)
今の時期は月2回程度液体肥料などを与えると花は頑張って咲き続けます。
 早ければ3月下旬くらいから、遅くとも5月くらいになると花も咲かなくなり、姿が崩れてきてしまいます。
 この時期から水を切らして全体を枯らす方向にもっていきます。
 残りの葉等も茶色くなり最後は球根が鉢の中央に見えてきます。
 夏越しです。雨のあたらない涼しい場所で真夏の暑い時期を越していきます。
 ただし、過度の乾燥は嫌いますので用土の部分に軽く水を与えわずかな湿りけを保ちます。
 8月下旬もしくは9月に入ったら鉢を確認して、球根部分が腐ってなければ夏越しは成功です。
 今年の冬も花を咲かせるための準備に入りましょう。
 まずは、鉢土を崩して球根のような物を取り出します。
 このときに殺菌消毒をしておきましょう。殺菌剤のベンレート1000の1000倍液に約30分程度浸けてあげましょう。
 その後、新しい用土に植替えです。鉢は本来のものがあれば綺麗に洗浄し、 
シクラメンの専用用土か、小粒赤玉土6、腐葉土2、ピートモス2を混合した用土 
に植替えをします。(鉢は2年に1度程度で一回り大きいものにします)
 球根が三分の二程度隠れるくらいに用土をいれ、タップリ水を与えます。
 その後は底面給水ですので下からの水やりになります。
 肥料は植替え1ヶ月後からカリ分の多い液体肥料(1000倍液)を、水遣り代わりに球根にかからないよう鉢の周囲に与えます。週1回程度。底面給水の皿の中には溜めないようにしましょう。(固形肥料でもOKです)
 しばらくすると葉は伸びてきます。日当たりが悪いと徒長してしまいますので、窓越しで管理しましょう。
 葉が沢山でてきたら葉組みを行い球根の中心に光があたるようにします。
 少しずつ成長して蕾が見えてくるはずです。
 花が咲き始めたら、液体肥料は控えめにしましょう。(月2回程度)
 次々と花が付きますので、終わった花は必ず茎の下から取り除きましょう。
 これで昨年と同じように楽しめるはずです。
 上手に育てると毎年球根は太っていき、それはそれは見事な大鉢になります。
 好きな花色や形をシクラメンを選んでチャレンジしてみましょう。
 
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		|  | 昨年末、購入鉢 (林氏より写真提供)
 
 少し、花が徒長ぎみです。
 葉の色も少し良くないようです。
 日が足りないのかもしれませんね。
 液体肥料を水遣り代わりに与えてみてはいかがでしょうか。
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		|  | 3年前のシクラメン (林氏より写真提供)
 
 よく見かける姿です。
 休むことなく、頑張ってきたのでしょう。
 今年の春からは少し休ませてあげて、植替えの時には新しい客土に代えてあげましょう。
 来年はきっと素敵に咲くと思います。
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