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花のコーナー

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花のコーナー

御園 和穂##

2022年07月 花壇作り始めました!

 6月に梅雨入りしましたが、思うような雨が降りませんね。
 たくさんの雨を望むわけではありませんが、花壇や畑の草花に程よく水が行きわたることを望んでいます。虫の良い話ですが~夏場の水やりは本当に大変な作業です。ほんのちょっとでも作業が省けると嬉しいのですが!
 今年、5月から花壇の植付けを始めました。
 今回の花壇は、ベースをグラス類(昨年11月号に掲載)にして、周辺に草花や多年草を配置しようと考えています。完成までには時間がかかりそうですが~のんびり作製中です。
 今回は花壇に植付けた草花を紹介しましょう。

エキナセア


画像の説明

学名:Echinacea purpurea
キク科 ムラサキバレンギク属(エキナセア属)多年草
原産地:北アメリカ
和名:ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)
別名:パープルコーンフラワー、エキナケア

 花姿に特徴があり、咲き始めの舌状花(花びら)は皿型で水平に開いていますが、咲き進むと外側に反り返り、最後は傘を閉じたような姿になります。
                                


画像の説明
2022

 開花時のユニークな姿が「纏(まとい)の飾りの馬簾(ばれん)」に似ていることから、「ムラサキバレンギク」という和名が付いています。

 日本でも古くからムラサキバレンギクと呼ばれてきましたが、園芸種の中では、特別親しまれてきた植物ではありませんでした。
 近年、花色が増え、一重から八重など品種も多くなり、園芸店や通販カタログでも多く見かけるようになりました。

 比較的背が高くなる植物ですが茎がしっかりしているので倒れることが少なく、開花後、花茎を切っておくと次から次へと開花します。晩秋、花がら摘みもせずにそのまま残すと花が美しいこげ茶になると言われていますが~残念ながら私は見たことがありません。今年は見たいと願っています!

 ただし、近年の残暑の厳しさと台風の猛威で茎が折れてしまうかも。
 エキナセアは花壇植えや切り花としてはもちろん、近頃では独特な姿を生かしてドライフラワーや生け花にも使われています。個性的な花ですね。
 花色は紅紫(プルプレア)、白、ピンク、オレンジ、黄色などがあります。
 エキナセアは花壇花であると同時に、ハーブとしても親しまれています。
 免疫機能の向上や感染予防などの効果が期待され、欧米諸国ではハーブティーにして飲まれることが多いようです。
【※前号でも記載しています。ハーブ類は医療品等ではありません。ご使用の際はあくまでも自己責任の元でご使用ください。】

《育て方》

◆植付け・株分け:3月~4月が適期 
◆種まき:3月~4月、9月~10月が適期

~日常の手入れ~

  • 日当たりと水はけの良い場所を好みます。日当たりが悪いと花が少なくなります。冬期は茎葉が枯れて休眠します。寒さには強く、凍結さえなければ大丈夫です!寒さが厳しいようであれば、マルチングをしておきましょう。
  • 花後は放置せず、花茎から取り除きます。次から次へと開花します。
  • 肥料の与え過ぎは病気の元になります。植付け時に緩効性の肥料を与える程度です。
  • 株分けはよほどの大きさになるまでは行いません。
  • 種の採取をした場合は適期に播種しましょう。自家採取でもよく発芽する方です。

    画像の説明
     手がかからない訳ではありませんが、比較的強健なタイプの多年草です。個人的にも大きく育ってくれることを楽しみにしています。
     春に植付け、やっと花が咲き始めました。
     株もしっかりしてきた様子。しばらくは周囲の雑草の抜き取りに専念しようと思っています。


次は

ネペタ(ブルーキャットミント)


2022

学名:Nepeta × faassenii
シソ科 イヌハッカ属(ネペタ属)多年草
原産地:交雑種(栽培地での自然交雑)

 ネペタ、たくさんの種類が存在する宿根草です。
 広く普及しているものは「キャットミント」と呼ばれ、ネペタ・ファーセニー種です。

 「キャットミント」と名前にミントが付いていますが、ハーブのミントとしてではなく観賞用に栽培されています。

2022

 ラベンダーのような青紫の小花が穂になって開花します。こんもり茂って、開花時期も長く栽培がしやすい植物です。
 園芸品種も多く、濃い青紫から薄い紫、ピンクや白もあります。
 今回は苗調達する時に青紫を注文したつもりです。本来のファーセニー種は葉がシルバーグリーンだったような~これも開花するまでの楽しみです!5月に植付け、やっと茂り始めました。
今しばらくは、生育を見守っていきます。

《育て方》

◆植付け・植替え(株分け):3月~4月、9月~10月が適期
◆種まき:3月~4月、9月~10月が適期

~日常の手入れ~

  • 日当たりと水はけの良い場所を好みます。生長も早く、それほど場所はえらびません。ただし、梅雨時期の長雨などが苦手。蒸れに要注意です。
  • 肥料は殆ど必要ありません。与えすぎると軟弱な株になります。
  • 酸性土壌を好まないので、植付け時に土壌改良を施します。植付け、植替え等適期はありますが、真夏・真冬を避ければどの時期でも問題ありません。
  • 梅雨時期前に蒸れ防止として刈り込み、冬に入る前には地際(10~20㎝ほど残して)で刈り込みます。
  • 種の採取は可能ですが、播種して増やした株は個体差がでます。本来の特性を残したい場合は「挿し芽か株分け」をお勧めします。

 エキナセア同様、比較的手のかからないタイプの宿根草です。こちらも大きく生育してくれることを楽しみにしています。



次は

宿根サルビア ネロモーサ

2022

学名:Salvia nemorosa
シソ科 アキギリ属(サルビア属)多年草
原産地:ヨーロッパ・アジア

 サルビア・ネロモーサは、ヨーロッパ中央部を中心にアジア西部まで広く分布しており、広葉樹林の中の乾燥気味な草原に自生しています。

 開花時期は5月~6月で、茎の頂部に小さな花を穂状に多数咲かせます。
花色は濃い青紫やピンク、白があります。

画像の説明

 写真は今回植付けしたピンク色のネロモーサです。
 ネロモーサは初夏に開花するタイプですが、秋に開花する大型サルビアのレウカンサやマジェスティーなども目を引きます。
 宿根サルビア類も多くの品種が入手できるようになりました。季節によって開花するサルビア類と今回植付けたグラス類との組合わせはよく似合うと思っています。グラス類にも引けを取らない株に育ってくれることを!

《育て方》

◆植付け・植替え(株分け):3月~4月が適期
◆種まき:3月~4月、9月~10月が適期

~日常の手入れ~

  • 日当たりと水はけの良い場所を好みます。生長も早く、それほど場所は選びません。真夏に西日は避けてください。
  • 肥料は春と秋に緩効性肥料を控えめに与えます。
  • 花後に株元で切り戻し、耐寒性の弱いタイプはマルチングをしましょう。

 これまたほんの一手間で元気に育ってくれるタイプです。ネロモーサはほどほどの大きさですが、秋から開花する大型タイプのサルビアもこれから仲間入りの予定です。
 今回の花壇は、10年ほど前に手掛けた一年草を主として年2~3回植替えるタイプの花壇でした。
 再びこの花壇に関わるとは想像すらしていませんでした。

 どんな花壇にしようか?悩んだ末、グラス類をメインとして、さらに全体の半分以上に多年草を配置し、残りの部分は季節ごとの一年草と葉物で仕上げていこうと。
 グラス類や多年草は、徐々に生長をしていくので最初は淋しいし、花も一年草のような華やかさはありません。これから時間をかけながら、グラス類の葉の美しさ、色合いや穂の姿、時期になると開花する草花と一年草など、目で見て季節を感じて頂き、周年を通して植物の変化を楽しんでもらえたら「嬉しいな~」と思っています。
 今はベースを作っています。
 全ての植物が今回の花壇の中で元気に生育できるかどうかもわかりませんが、土地にあった植物を選びながらつくっていきたいと思っています。

画像の説明

 今回紹介した植物は、比較的手間のかかりにくいタイプのものです。
(花壇内に使用しています)
 よく勘違いされるのが、『「手間がいらない」と言われたのに枯れてしまった。』
 ここで言う、「手間のかかりにくい」タイプとは、放置ではなく、それなりの世話をして生育させいくことを意図したものです。そこのところご理解ください。
 今後も花壇の生育状況はお知らせできれば~と思っています!

 皆さんの花壇、植替えから1か月ほどが過ぎました。今が「花盛り」だと思います。晴天続きで梅雨の雨は期待薄かもしれません。
 私も雨を期待していますが、晴天が続くと「夕方から灌水どうする?」と連絡をしてくれる仲間がいます。本当に感謝!感謝!です。

 6月は、日本各地で記録的な暑さに見舞われました。梅雨明けと同時に一気に真夏の到来ですね。
 「草花」を植えてしまった以上は~覚悟の管理です。
 まずは、体調管理を第一に、作業の時間ややり方も十分に考えて草花を育てていきましょう!
 毎年この時期に記載していますが~
 『一人では管理に行かない。水分補給はしっかり行う。気分が悪くなりそうになる前に無理せず日陰で休む。日中の作業は長くは行わない』など。
 分かっていても、つい頑張ってしまう姿が見えてしまいます。
 朝夕の涼しい時間を有効に使って、無理のない管理を行いましょう。
 倒れたり寝込んでしまっては元も子もなくなってしまいますからね!


2022年06月 ハーブを楽しむ!

 昨年は早く梅雨入りし、今時期はとても蒸し暑かったように記憶しています。
 今年も5月中旬から気温上昇、梅雨入りはまだですが暑い日が続いています。夏を目前に「夏バテ」しそうですね~少しだけ許せるとしたら、「夕方からは比較的しのぎやすい感じ」でしょうか?
 ガーデナーの皆さんは植替えのピークを迎えていると思います。植付けも大変ですが、その後の水やりはもっと大変!
 暑さに慣れていない体には真夏以上のダメージがあると思います。
 無理をせず、体を慣らしながら作業に取り組みましょうね。

 今回は、「ハーブ類」を取り上げてみます。
 ハーブは皆さんもよくご存じの植物だと思います。私は、ハーブを育てることは大好きですが、「ハーブを利用する」ことはありませんでした。ハーブが嫌いではないのですが、何となく敬遠がち!に~そんな中、アロマ講座のお手伝いをする機会を得ました。
 講座を手伝いながらハーブに対して少し見る目が変わったというか、「もっと勉強をしてみたい!」と思うようになりました。
 講座は『芳香蒸留水』で、植物から抽出した蒸留水を利用するものでした。今回はその使用したハーブと芳香蒸留の様子をご紹介いたします。



 『芳香蒸留水』とは。

2022

 植物を水蒸気で蒸留して抽出される水分のことで、その水分には植物に含まれる精油(アロマ)成分が自然の形で含まれています。
 100%天然成分で無添加。人体にも穏やかに作用する、ハーブの香りを含んだ水分ということです。
 優しい化粧水として利用されるそうです。直接肌につけても大丈夫!
 ハーブの種類によっては様々なスキンケア商品に利用できるそうです。(無添加なので冷蔵で2週間ほどで使用)
 ちなみに上記の蒸留器、下部でお湯を沸かし、中段に植物が入り、上部に氷を入れます。お湯の蒸気で植物が蒸され、さらに植物の蒸された蒸気が氷で冷やされることで蒸留水が集められる仕組みです。蒸留水が流れるチューブの先をメスシリンダーに挿入します。その際シリンダーの上部に僅かですが上澄みが溜まります。この上澄みが「精油」だそうです。
ただただ眺めているだけでも楽しかった!です。

 『精油(アロマ)』とは。
 ハーブオイルとか、エッセンシャルオイルなどと呼ばれ、ハーブを蒸留した際に抽出されるオイルのことです。(上澄みのこと)
 植物の種類によっては、葉、花、果皮、樹皮、樹脂などからも抽出ができ、その香りや成分は様々です。
 芳香蒸留水は、高温の水蒸気で抽出されるため、植物の水溶性成分と油溶性成分(=精油)との両方を含有しています。
 通常精油は大量に抽出できるものではありません。しかしながら芳香蒸留水は精油同様に植物の自然な心地よい香りを楽しませてくれます。
 今回使用した植物はペパーミント、ローズマリー、ローズ、ラベンダー、ネロリ、カモミールジャーマン、レモングラス、メリッサ、レモンバーム、エキナセア、ゼラニュウム、ゲットウです。
 そのうち何種類かだけですが植物の紹介をしましょう。


ペパーミント

2022

学名:Mentha x piperita L.
シソ科 ハッカ属 多年草
英名:Peppermint
和名:コショウハッカ、セイヨウハッカ
原産地:ヨーロッパ大陸

 ペパーミントはウォーターミントとスペアミントの交配種です。
 ミント類はとても多くの種類があり、ペパーミントやスペアミントは数百種あるミントの中でも代表的な品種です。
 ペパーミントやスペアミントは古代ギリシャやローマで浴用香料として重宝され、食物や飲料の風味付けとしても使われていたそうです。
 ローマからイギリスに持ち込まれ、9世紀には修道院の庭などで栽培されていたようです。使用方法としては軽い病気の薬として、健胃、制吐、抗痙攣、発汗を促し体を冷やす、病後の回復などの目的で使用されていたようです。
 アロマテラピーでは、気分をリフレッシュさせる、高揚させる、落ち着かせる効果があり、また消化不良、ニキビや皮膚炎、歯痛などに薬としての効能が挙げられています。(効能に関して、科学的には証明はされていません)
 また、注意点として、皮膚刺激があります。皮膚の弱い方や刺激に敏感なかたは要注意です。喘息の悪化や呼吸器の痛みなどを引き起こすこともあるようです。(使用に関しては「自己責任」でお願いします。)
 2つのミントの大きな違いは香りにあります。
 ペパーミントは強い清涼感(スーッする感じ)があります。スペアミントにはソフトな清涼感と甘さの中に苦みを感じる香りがあります。香りの違いが分かりにくいかもしれませんね。それは、含まれる成分が異なるためだそうです。
 ペパーミントは香りの元は「L-メントール」。
和種のハッカに含まれる成分と同じです。ガムや歯磨き粉などにはペパーミントベースのものが主流として使用されています。ちなみにペパー(pepper)はコショウ、ピリリとした刺激のある風味が似ていることから命名されたようです。
 スペアミントの香りの元は「L-カルボン」。
清涼感は控えめですが、特有の香りがとても料理に合います。欧米では料理に使用するミント=スペアミントを指します。
 ペパーミントは草丈60㎝~大きいもので100㎝程度の多年草です。
 葉は対生、槍の穂先のような形をしていて葉脈はスペアミントと比べるとハッキリしています。
 開花時期は7月~9月頃に白い花をつけます。

【栽培方法】
★植付け場所(置き場)
 日当たりが良すぎる場所は葉が萎れたり焼けたりします。半日陰の風通しの良い場所を好みます。日陰では葉色や香りが悪くなります。

★用土、水やり
 用土:通常の土で大丈夫です。プランターなら「花と野菜の土」でOKです。
 水やり:あまり乾燥しすぎるとNG。特に夏場の乾燥が激しい場合はしっかり灌水をします。

★肥料、病害虫
 肥料:与えません。繁殖力旺盛です。与えすぎると、ミント独特の香りが薄くなることがあります。
 病害虫:強力なメントールで虫も寄って来にくいようです。もしも害虫が付いたら、都度取り除いて済む程度だと思われます。

★切り戻し及び収穫
 切戻し:夏前に思い切って短く切り戻しを行うと良いでしょう。
 収穫期は5月下旬から9月頃が適期となりますが、ほぼ周年収穫できます。

★注意点
 繁殖は種もしくは苗になります。種の場合はある程度の水分があれば容易に発芽します。苗の場合は根付いてしまえば地下茎で増えていきます。植付け範囲にもよりますが、1株あれば十分に拡がります。
 ミント類は雑草以上に繁殖力が旺盛です。また、地下茎は柔らかく切れやすいので、増えすぎて引き抜いても地下茎の一部が残っていると~あっという間に増殖してしまいます。
 ・花壇に植付ける場合は、プランターに植え付けた後、花壇にプランターごと埋めてしまう方法や、範囲を決め土中に波板で仕切り(深さ30㎝くらい)を設置する方法などがあります。
 余談ですが、アップルミント(リンゴの香がします)と一緒に寄せ植えをする場合、ペパーミントよりアップルミントの方が繁殖力が旺盛です。アップルミントに駆逐されるので要注意!


ジャーマンカモミール

2022

学名:Matricaria chamomilla
(M.recutita、chamomilla recutita)
キク科 コシカギク属 一年草
原産地:ヨーロッパ、中央アジア、モンゴル、中国東部、朝鮮半島
開花時期(収穫時期):3月~6月
和名:カミツレ  英名:chamomile
別名:カモミール、カモマイルなど

 ジャーマンカモミールは、ヨーロッパ、特にドイツで薬用にされている一年草です。可憐な白い花を付け、リンゴのような香りがします。
 ドイツでは薬用植物評価委員会という組織があり、カモミールは治療を目的とした使用が承認されています。抗炎症作用の成分カマズレン、アピゲニンを含むためストレス性の胃痛などにはハーブティーにして飲まれ、外用としては入浴剤やうがい薬として用いられています。
 日本でも、可愛いらしい花姿と香りで人気の高いハーブのひとつですね。
 花は直径2cm程で、成熟してくると黄色い中心部が盛り上がり、花弁が外側に反り返ります。中身は空っぽなんですが、指先でつまむとフルーティーな甘い香りがします。葉には香りがありません。

2022

 使用される部分は「花」です。
 カモミールの学名は「Matricaria」(マトリカリア)といい、ラテン語で「子宮」を意味し、子宮の収縮を促す作用があるそうです。そのため、妊婦さんは使用できません。
 抗炎症作用が期待され、肌荒れやニキビ、痒みのある炎症や日焼け後の肌の鎮静などにジェルやクリーム、化粧水として洗顔後のスキンケアとして使用できます。また、アトピー性皮膚炎やおむつかぶれ、床ずれにも効果的だそうです。
 子供が興奮気味の時にも鎮静効果があるそうですよ。

【栽培方法】キク植物にアレルギーのある方は、利用にも栽培にも注意をしましょう。

★植付け場所(置き場)
 日当たりと水はけのよい場所を好みます。肥えた土壌でよく育ちます。

★水やり
 乾燥しすぎるとNG。とう立ちが早まり十分に株が育ちません。生育期に晴天が続く際はしっかり灌水をします。葉にも水をかけてあげましょう。

★肥料・病害虫
 肥料:定期的に緩効性肥料を与えます。花つきをよくするためには、3月にリン酸分の多い液体肥料や速効性肥料を追肥すると効果的です。
 病害虫:病気は高温期にうどん粉病が発生することがあります。
害虫はつぼみや花にアブラムシが付くことがありますが、庭植えの場合は天敵のヒラタアブが集まるので放置しておいても大丈夫です。高温乾燥時期にハダニが発生することがあります。

★ふやし方、収穫
 ふやし方:種まき。春と秋に蒔けます。できれば秋蒔きの方がおすすめです。開花期までの期間が長いので株が大きく育ち、花が多く咲きます。
 播種する場合、種が細かいので少量の用土と混ぜて蒔くと均一に育ちます。
 覆土の必要はありません。発芽後、苗が15~20㎝の高さになったら、茎の先端を摘心すると枝数が増えしっかりした株に育ち、花数も増えます。
 収穫:花の中央の黄色い部分が膨らんできたころ、花弁が反り返る前に収穫します。晴れた午前中に行うと良いでしょう。1輪ずつ摘むには手間がかかるので、全体の7割程度が開花したころ茎ごと収穫します。
 たくさん収穫出来たら、洗って水を切り冷凍すれば翌春まで保存可能です。
 乾燥保存が一般的ですが、冷凍の方が独特の軟らかい香りがよく残ります。


ゲットウ

2022

学名:Alpinia zerumbet
ショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)常緑性多年草
原産地:東南アジア、インド南部

 熱帯から亜熱帯アジアに分布し、日本では沖縄県から九州南部に分布します。沖縄では広く分布しています。


2022

 名前のゲットウは漢名の「月桃」の読みから来ていると言われています。また、花の蕾が桃のような形をしていることから名づけられたとも言われています。
 地下茎は横に這い、あちらこちら地上に偽茎(茎に見える部分は、多数の葉鞘が次々と重なったもの)を出します。高さは2mほどになり、葉は細長い楕円形で濃い緑、やや硬くて艶があります。
 5~6月、先端に花穂を出します。花は垂れ下がり、赤い縁取りの入った白い苞に包まれた蕾が並びます。花弁は厚みがあります。9~10月に赤い実が出来るそうです。
 種・花・果実・葉・根茎が利用されます。今回の蒸留水は葉から。精油は甘い香りを放つそうです。
 ゲットウには赤ワインの34倍ものポリフェノールが含まれていることがわかり、抗がん作用を持つことも示唆されており、いくつかの研究報告もあるようです。また、抗菌、抗真菌作用成分も多く含むことから、葉部から採取される精油や蒸留エキス、葉そのものでも防カビや防虫剤、抗菌剤としても使用されているそうです。
 沖縄では、毒虫に刺された時に根茎を切り取って火で炙り患部にすりこんで使用したり、ゲットウの葉で食材を包んで蒸し料理に使ったりしているようです。ブルーシールアイスのフレーバーのひとつにもなっているそうですよ!

【栽培方法】 観葉植物として楽しみます。

★育てやすい植物ですが、日本本土で管理する場合、5月~10月までは戸外(真夏は明るい日陰)で育てられますが、冬場は室内管理が好ましいです。

★管理全般
 水やり:鉢の表面が乾いたらタップリと与えます。やりすぎはき禁物。葉が乾燥しているときは霧吹きで潤いを与えます。
 肥料:5月~10月頃まで、置き肥を与えます。
 病害虫:特に発生はありません。時にコバエが発生することがあります。それは病害虫ではなく用土に問題があると思われます。5月~7月が植替えの適期になります。新しい用土での植替えをおすすめします。

★注意点
 季節ごとの水やりが難しいかもしれません。しかし、管理のコツを把握できれば毎年美しい花や葉を楽しむことができますよ!



その他の植物。

2022

ネロリ ダイダイ(ビターオレンジ)の花

 ダイダイの花から水蒸気蒸留によって得られる精油のこと。アロマだけでなく、世界最初の香水のベースにもなった香りです。
 ウッディなフローラルシトラスな香り。


2022

エキナセア

ムラサキバレンギク。

北アメリカの先住民(平原インディアン)の間で薬草として利用されていました。
 花壇の材料としても大活躍です。


2022

ローズマリー

 皆さんよくご存じのハーブ。初夏に紫の花を付けます。独特の香りがあり、香辛料としても広範囲で親しまれています。
 花壇の材料としても大活躍します。


2022

ローズゼラニュウム(ニオイテンジクアオイ)

 茎葉にバラのような香りを持っています。
 学名のペラルゴニュウム(Pelargonium)は ギリシャ語のpelargos(コウノトリ)に由来。種子の形がコウノトリのくちばしのように細長いことから命名されたそうです。

 これらの植物を使って『芳香蒸留水』を抽出、植物によっては「精油」を見ることができました。

2022

抽出蒸留器に水450㏄ 

素材(各ハーブ類)ドライなら50g、生なら100gをセットして約40分。(抽出方法は最初に記述しています。)
 


★2022

芳香蒸留水ができました。

後方のビーカー内が蒸留水、各植物の香りが抽出されています。
手前のメスシリンダーの中央の白っぽい上澄みが「精油」です。

植物:ペパーミントのドライ(50g)を使用。
   精油量0.2㎜ほど。



 こちらの植物はジャーマンカモミールです。

2022

植物:生の花(100g)を使用。

蒸留水が流れてくる管がブルーに!なってしまいました。初めて見た状況に興奮してしまいました。
 これはジャーマンカモミールの精油の中に「カマズレン」という成分が含まれているからなのだそうです。


2022

 簡単に精油が取れるのかとおもいきや~管のなかもビーカーの縁に着いたものも、採取はできませんでした。ドロっとしていてヘラでこそげるのかと思っていましたが、管には染込んだ姿で・・・。精油がいかに高価なものであるのかがよくわかりました。



 いつもの植物でも違った使い方、楽しみ方があり感激しました。
 皆さんもチャンスがあれば一度は体験されてみてください。
 今回ご紹介したのは、芳香蒸留水と精油の抽出でした。

★これらは医薬品や医療ではありません。掲載せさて頂いた内容は、各々の効果効能や心身の改善を保証するものではありません。あくまで自己責任の元でご使用をお願いいたします。
 持病をお持ちの方、妊婦さん、お子さんに使用する場合は専門家もしくは専門医にご相談ください。

 暑い季節の到来です。
 これからは植替え、種まき、剪定、挿し木などの適期になります。合わせて「水やり」に多くの時間を割かなければならない時期でもあります。
 無理はせず、上手な夏の過ごしかたを!

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